映画「ゴッドファーザー」のどこがいいの? どうして評価されるのか考えてみた

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最近、Huluにゴッドファーザーの三部作が追加されたので、久しぶりに一作目を見ました。

いやー、

もう何度か見てますが、やっぱり良い。深い

正直、3時間くらいある映画ですし、内容もそんな明るいものでもないのでしっかり観ようとすると結構ヘヴィなんですが、ヘヴィだとわかっていても定期的に見たい衝動に狩られるってことはやっぱり「名作」なんでしょう。

でも、「どこがいいの?」「なんで評価されるの?」って聞かれると、正直答えづらいですよね、この映画。特に若い子や、映画を観ることにあまり慣れていない人から聞かれると答えづらい。「いろんな賞を取ってるんだよ」「名だたる映画ランキングでよく1位を取ってるよ」などと言っても、それは実績であって良さの説明にはなりません……。

というわけで、今回は僕が考えたゴッドファーザーが評価される理由を皆さんに紹介して観たいと思います。

具体的には、ゴッドファーザーという作品が世間からどんな評価を受けているのか。また、なんで評価されるのか。具体的にどこが良いのか、といった感じです。

拙い文章なので読みづらいところや共感しづらいところがあるかもしれませんが、この記事が、見終わってもなんかイマイチしっくりこなかった人の消化の手助けになれば幸いです。

この記事の情報は2018年1月18日時点のものです。現在は視聴できなくなっている場合がありますので、予めご了承ください。

ゴッドファーザーのどこがいいの?

 いろいろな意味で神がかっている!

yahoo!知恵袋でこんな書き込みを見かけました。ゴッドファーザーの見所、というか良いところをパパっとまとめてくれている文だったので、引用してみます。

アバター

ゴッドファーザーは、色んな意味で神掛かってる映画だと思います。
・全編に渡って冴えてるコッポラの演出
・重厚な照明と格式ある空気感
・マーロンブラントやアルパチーノの演技力
・マイケルがボスへと登りつめる葛藤や苦悩
・マフィア一家の残忍性、切なさ、独特な固い絆
・父子の愛
・ニーノロータの悲しくも切ないメロディー etc

出典:Yahoo!知恵袋

究極のスルメ映画!

『ゴッドファーザー』って、言っちゃえば究極のスルメ映画だと思うんですよね。

スルメ映画とは

噛めば噛むほど味が出てくるスルメのように、観れば観るほど面白さを感じる映画のこと。もしくはいつまでたっても味が消えないスルメのように、何度見ても楽しめる映画のこと。※個人的解釈。

ぶっちゃけ、『ゴッドファーザー』って、3時間もあってエンタメ要素の低い映画だから、初回の視聴では「わからない」という方も多いのではないかと思います。かつての僕もそうでした。

でも、それが多分『ゴッドファーザー』のミソなんですよね。映画を観ることに慣れている人なら最初から感動できるからその感動を求めてまた観るし、わからない人でも、何でここまで評価されているかがわからないから、また観るんです。

これは主観ですが、1回の視聴で十分満足できちゃう映画って、結局そこまでなんですよね。エンタメ的には満点ですが、文学的には赤点なんじゃないかと。もちろん、エンタメが悪いって話でもないんですが、何度も観たくなる映画であること、何度も観なければわからない映画であることって、良い映画と評価されるためには重要だと思うんです。

アバター

何か明確なメッセージ性があるわけでもないので、ただ物語を楽しめば良いです。あとは、ファッションや映像など演出面も大きな見所です。

もし、あなたがあまり映画作品を観ない人なら、ある程度観てからもう一度観てみると良いと思います。僕も初回は初心者の頃に観たので眠くなりました。

あなたが女なら、マフィア映画は好きでも嫌いでもどっちでもアリかなと思いますが、男であれば楽しめた方が良いと思いますね。そりゃあ何が好みかなんて勝手ですが、「分からんのか?」と思う人はガチで多いですよ、これだけの名作となると!(逆にこれだけの名作なので、観る人が多く「分からん」という意見もチラホラ見えますが、少数意見がかっこいいとは思わないほうが良いです)。

出典:Yahoo!知恵袋

上の、「少数意見がかっこいいとは思わない方が良い」ってのは同感ですね。この作品を見て、別に何も感じなかったり、面白くなかった、と思うならそれでも良い。でも、そのような判断を下すのであれば、せめて何回は観て欲しい。あなたがまだお若いなら、特に。

Yahoo!知恵袋でこんなやりとりを見つけました。

アバター 質問者

ッドファーザーってつまらないのに何で高評価なんですか?

出典:Yahoo!知恵袋

アバター 回答者

当時は誰も描こうとしなかったマフィアの内情をリアルに描きながらも、一大家族ドラマにもなっていて、マーロンブランド、アルパチーノ、ジェームズカーンetcの演技も素晴らしい。
全ての台詞が名言とも言われるこの非の打ち所がない傑作をつまらないと感じたのであれば、人それぞれで感じ方は違いますが、まずあなたがまだ若いからではないでしょうか?

出典:Yahoo!知恵袋

年齢や立場が変われば、同じ作品に対する評価でも変わってくるものです。『ゴッドファーザー』はやっぱり古い映画ですし、物語よりも情緒に重きを置いている映画ですから、「どんでん返しのストーリー」や「CGをふんだんに使ったアクション」を求めている人が観れば、それは、退屈に思えることでしょう。

でも、映画の良さってのは何もそれだけじゃないと思うんですよね。今は巧妙なミステリーやアクションやCGが好きだとしても、人の感性ってのはずっと一定じゃないと思うので、いつかは撮り方や雰囲気・空気感といったもので楽しめる時期がくると思います。

僕は最近思うんですが、年をとるに連れ、楽しめる映画の幅って広がってくると思うんですよね。もちろんそれは、いろんな映画に触れつつ歳をとっていること前提の話ですが。映画をたくさん見ていれば、ストーリー重視でも風情重視でもグラフィック重視でも構成重視でも、どんな点に重きを置いている映画でも、楽しめるようになってくると思うんです。感性に深みが出てくるっていうのかな。この表現がわかる頃に『ゴッドファーザー』を観てもらえれば、多分もっと楽しめるはずです。

ここまで「人間」が描かれている映画は他にない

日常生活でちゃんと「人間」を見ることができていない人にはつまらないと思います。いきなり突き放すようなこと言っちゃって申し訳ないですが、僕も10代の頃は、周りの人を「自分(僕)の人生の登場人物」くらいにしか思っていなかったので、この映画を観た時ははっきり言って面白くありませんでした。

でも、年齢を重ね、多くの人の価値観に触れ、色々考えてきた中で、「自分以外の人も、その人の人生の中では主人公だ」ってことに気づいてからは、この映画の評価もガラッと変わりました。いや、『ゴッドファーザー』って別にそういうテーマの映画じゃないんですが、自分がよく人を見られるようになった分、この映画をより楽しめるようになりました。

ここまで人間がきちんと描かれてる映画、他にないです。

Q:『ゴッドファーザー』を観たことがない人は、どんな点に注目して観るべきでしょうか?

井筒:それはもう映画そのもの、根本の成り立ちですね。今の若い子も観たらドキッ!!となるよ。もう色んなことに忙しくて「ゴッドファーザーを夜ゆっくり楽しもう」なんていう余裕はないんですよ。だからね、たまにはちゃんと”人間”を観てみなさいと。

ハリウッド映画みたいなCG画像に金だけかけて、何でも有りのアクロバットアトラクションのような映画くらいなら観に行けるんだろうけど、あんなもん何百本観ようが人生の深淵には到達しないんですよ。人生にはまったく役立たない(笑)もっと深淵を覗いてごらんと。映画の観方というか、人間への価値観が変わるよと。僕らもそうだったんだから。

出典:Aol(井筒和幸監督インタビュー)

マーロン・ブロンド/アル・パチーノの演技

やっぱり二人の演技が素晴らしいですよね。

でも何よりマーロン・ブランドのオーラがすごい!!すごい剣幕でまくし立てたりしなくても「迫力」というものは出せるんだなと思いました。この人の存在感無しにこの映画は成立しなかったでしょうね。残念ながらパートⅡからはロバート・デ・ニーロが担当するので1作目でしか見れないのが本当惜しいです。

出典:プロシネマリーグ(ネタバレ満載)

特にマーロン・ブランドの演技の渋さ。巨大なファミリーのボスともなれば、起こりうる様々な自体に対応できるよう、常に万全な状態でなければいけません。あれだけ多くの人と関わるポジションにいれば、いろいろ悩みもあるでしょう。でも、息子や部下の手前、弱い姿は見せられない……。

自己の周りをとりまくさまざまな不合理を内包しての感情を押し殺しての、あの表情。もの静かだけれど、巨大ファミリーのボスのオーラを感じさせる、あの振る舞い。それを見事に表現しきったマーロン・ブランドの演技力には圧巻ですね。

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一方のアル・パチーノは、やっぱりマーロン・ブランドに比べると若い分、役者としての若さみたいなのが見え隠れしないでもないですが、それでもかなりの名演です。

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やっぱり『ゴッドファーザー』における彼の演技の見所は、前半と後半のキャラクターの演じ分けかなと。最初と最後で全然表情が違う。目が違う。あの優しそうな好青年がドン・コルレオーネへと変わっていくさまは、まさに変貌という言葉がぴったりです。

アル・パチーノは三部作全てに出演しているので、その演技の変遷もまたよく見ていただきたいところの一つですね。

無駄のない構成

アバター

雰囲気が独特ではあると思います。しかし構成がよくできてて無駄が無い映画だなーと思いました。何気ないマフィアの日常みたいなシーンも、その日常があるからこそ緊張感あるシーンがより引き立つ気がします。

出典:Yahoo!知恵袋

そう、僕も思ってたんです。この映画無駄なシーンがないなって。まあ、映画は常に尺との戦いなんで、どの映画も基本的に無駄という無駄はないと思うんですが、そう前提しても、『ゴッドファーザー』には無駄がない。3時間もある長い映画なのに!

どのシーンも必ず意味合いがあって、一見雰囲気のためだけのシーンでも、キャラクターの性格や人となりを認識させるためにあったり、後のシーンの布石になっていたり、緊張感を作るため、ユーザーの中に世界観を落とし込むために働いていたりする。

また、視聴者がやってほしいことを登場がちゃんとやってくれるのもいいですね。伏線は裏切り者にはきっちりと制裁を加える。

僕、この作品を初めて見た時、最後のシーンでマイケルがカルロを許しちゃったんじゃないかと思って「え、許しちゃうの?」とモヤモヤしたんですが、その後ちゃんと落とし前をつけてくれたので、安心しました。

ゴッドファーザーのどこがいいのかまとめ

まとめ、と言っても、ボクが言いたいことはあらかたここに来るまでに書いてしまったような気がします。

以上の点を踏まえてこの作品のどこがいいかをまとめます。

  • 巨大ファミリーの衰退と暗転、復活を描いた壮大なストーリー
  • 二人の俳優による「ゴッドファーザー」の名演
  • 作品全体に漂う切なさ、物悲しさといった情緒
  • 無駄のない構成、弛緩と緊張の的確な配分、配置

ボクが感じたのは、この点でしょうか。

ずいぶんと簡潔にまとめすぎてしまったかもしれませんが、ゴッドファーザーのどこがいいかわからない、という人がもしもう一度この作品を見る機会があったら、これらの点に注目しながら見ていただければ、今よりもっとゴッドファーザーを楽しめるのではないかと思います。

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